今日は、気ままに、バルセロナ(Barcelona)にやってきました。真ん中のマドリッドから見ますと、東北東(右斜め上)のイベリア半島の端に位置します。マドリッドからですと、特急で6時間半から7時間、夜行で7時間半から9時間。バスですと、7時間から8時間です。飛行機もあり、約1時間です。
バルセロナといえば、なにを思い浮かべますか。わたしは、よくテレビでも目にする教会。スペインの真っ青な空に伸びている複数の塔がシンボルで、完成までに何百年もかかっているという教会。そう、サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)教会です。Sgradaは「聖」、Familiaは「家族」ですから、訳としては、「聖家族」教会でしょうか。
以前この教会を訪れたとき、外観よりも強い印象を受けたのは、塔の中の階段の手すり中央の穴でした。下から上まで巻貝のように貫いていて、その穴が本当にまんまるなのです。重厚な石造りであるにもかかわらず、その精密さにうなりました。
この教会の設計者は、アントニ・ガウディ(Antoni Gaudí,1852-1926)。いわずと知れた、カタルーニャの天才建築家です。バルセロナの街中にも、カサ・ミラ(Casa Milá)、グエル公園(Park Güell)等、たくさんの建築物が残されています。
それらの中でも、とにかく有名なのがこのグラダ・ファミリア教会。完成がいつになるかわからないという話はどこかで耳にしたことがあるのでは。その話をはじめて来た時、正直その意味がよくわからず、何を言っているのだろうか、というのが実感でした。その構想の話を聞いて、そのスケールの大きさに、「ああ、そういうことか」とやけに納得したのを覚えています。
しかし、完成時期が決まったというではありませんか。コロナが蔓延する前のこと、市立図書館で、できない英語に少しでも慣れようと、Time誌をパラパラめくっていると、そのニュースに目が留まりました。かつて、完成がいつになるかわからないと耳にした時と同じくらいの衝撃を受けました。
なんでも、アントニ・ガウディの没後100年である、2026年に完成予定だとか。このまま完成しないのではないか、とどこかで信じ、そのロマンがスペインらしくて好きだったので、2026年という具体的な数字を目にしたとき、少しがっかりした気持ちにもなりました。
それが、コロナウィルス(スペインではCOVIT-19といいます)の蔓延で、どんでん返し。完成の見通しがまたつかなくなってしまったというのです。
地元有力紙、La Vanguardia(ラ・バングアルディア)紙は、2020年9月16日の記事で、2026年の完成が不可能であることを報じています。
この記事を目にし、またも衝撃。果たして、完成はいつになるのでしょうか。早くコロナが収まって、早く完成を見たいという気持ちがある一方、完成しないというロマンが失われるようで少し寂しくもあります。
みなさんは、どう思われますか。
完成延期発表以降の サグラダ・ファミリア教会についての記事が、スペインの有力紙、El País(エル・パイス)紙にまとまっていますので、ご興味があれば、どうぞ!
最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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