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【スペイン図書館】コルドバにある公共の中央図書館

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 今日は、気ままに、アンダルシア州コルドバ県の県都コルドバ(Córdoba)にある、公共の中央図書館(Biblioteca Pública del Estado en Córdoba)にやってきました。コルドバは、ローマ時代の哲人、セネカ(Seneca、BC4-AD65)の生誕地。後ウマイヤ朝(756-1031)の首都としても栄えました。イスラム教の大モスク、メスキータ(Mezquita)があることでも有名です。その昔、コルドバを経由して、イスラム世界の高い文化がヨーロッパ世界に入っていきました。1984年、旧市街全体は世界遺産文化遺産に登録され、1994年、メスキータも文化遺産に登録されました。周辺では、穀物栽培、牧畜、ブドウ、オリーブの栽培が盛んで、岩塩も産するとか。

 さて、このような街にある図書館はどんな図書館なのでしょうか。主な統計値を書きます。

  • 【主な統計値(2019年)】
    建物内図書館利用エリア:1,200㎡
    入館者数:138,725人
    登録者数:25,081人
    所蔵資料総数:231,407件
    貸出総件数:43,108件
    (出典:スペイン文化・スポーツ省のページ

 この図書館の歴史も、他の公共の中央図書館と同じように、19世紀初めに、修道院から譲り受けた資料を保管したり、目録を作成したりすることから始まりました。その延長として、1842年、県立図書館が誕生します。1850年には、初めて、一般の利用者に対して門戸が開かれました。その後、市内各地に場所を移しましたが、1984年に現在地に落ち着き、今日に至っているそうです。
 歴史のある街だけに、この図書館には、古く貴重な資料がたくさん所蔵されています。それらは、主に、インキュナブラ(15世紀中頃の活版印刷発明当初の印刷本)や、13世紀から19世紀の写本です。これら資料の利用目的は、保存の観点から、基本的に研究に限られます。また、デジタル化されている場合は、そちらを閲覧する決まりなのだとか。
 郷土資料コーナーも充実しており、20,000件以上の資料の所蔵があるそうです。書籍のみならず、新聞、雑誌、ポスター、映画、音声資料、CD-ROM、DVDなど、この地域に関係する資料が、ジャンルを問わず集められています。但し、こちらも保存の観点から、貸し出しは不可だとか。
 コルドバの中央図書館は、蔵書のさらなる充実のため、各種資料の寄贈を積極的に受け付けています。図書館にない郷土資料、特に1958年以前の資料の寄贈が有難いそうです。近現代の一般書籍ついては、図書館にないもののみ受け付けるとのことです。
 以下、図書館のページです。ご興味があれば、どうぞ!

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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