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【スペイン図書館】ハエンにある公共の中央図書館

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 今日は、気ままに、アンダルシア州のハエン県の県都、ハエン(Jaén)にある、公共の中央図書館(Biblioteca Pública del Estado en Jaén)にやってきました。ハエン県は、アンダルシア州カスティーリャ・ラ・マンチャ州の境にある県。県都のハエンは、グラナダ(Granada)の北北西約70キロに位置し、古代ローマ時代に築かれたそうです。イスラム時代には行政の中心地として栄えたことも。農業では、オリーブ、ブドウの栽培が盛んです。鉱物資源が豊富なことはローマ時代から有名で、鉛、ウラン、鉄鉱石、銅、岩塩が採れるそうです。工業も盛んで、自動車、農業機械、食品、化学、陶器の生産などが行われているとか。

 さて、このような街にある図書館はどんな図書館なのでしょうか。主な統計値を書きます。

  • 【主な統計値(2019年)】
    建物内図書館利用エリア:2,803㎡
    入館者数:201,078人
    登録者数:48,761人
    所蔵資料総数:213,732件
    貸出総件数:55,655件
    (出典:スペイン文化・スポーツ省のページ

 この図書館の歴史が始まったのは、19世紀の終わり頃。その後、市内各地を転々とし、1973年、現在の場所に落ち着きました。その時、建物も新しくなり、1980年代まで、その建物を県立歴史公文書館と共有して使用していたそうです。1994年には、組織として、名義は「国立」、実際の運用は「州」という現管理体制になりました。建物の構造は、中地下1階と地上3階建てです。目を引いたのは、3階の情報学習教室。20台のパソコンが設置され、収容人数は40人。申請さえすれば借りることができ、情報学習の講習会などに広く利用されているようです。
 この図書館では、アンダルシア州の提供している電子書籍サービス(e-Biblio Andalucía)を利用することができ、 iOSAndroidのデバイスへの貸出サービスを行っています。このサービスの他に、著作権フリーの約1,500タイトルのコンテンツが入っている、電子書籍バイス(E-Readers)の館外貸出サービスも行っているそうです。期間は30日間、但し延長は無し。このサービスについては、アンケート調査を行って、サービスのさらなる向上に努めているそうです。
 館内のインターネット環境も充実しており、インターネットが利用できるパソコンは16台あります。カウンターで予約をして、利用開始。利用可能時間は1日1時間、1週間で最長4時間なのだそうです。利用可能時間に1週間での上限を設けているケースは、これまで見てきた公共の中央図書館の中で、この図書館が初めてです。16台あるパソコンのうち2台は、高速検索用ということで、利用は、1日に15分、1週間で4回に限られています。「高速」とはどのような意味なのでしょうか。気になります。児童用にもしっかり台数が確保されており、6台が児童専用とのことです。備え付けの16台のパソコンの他にも、モバイルパソコンの貸出サービスがあり、1日1回3時間まで。館内利用のみ。WiFiも完備 されているので、館内のネット環境サービスは、かなり充実しているといえるのではないでしょうか。
 また、ウエルバの公共の中央図書館でも書きましたが、県内の小さな図書館が載っているマップが公開されています。図書館の場所には、小さな神殿型のモニュメントマークが表示され、クリックすると、その図書館についての情報(住所・電話番号・メールアドレス・開館時間)がポップアップで表示されます。想像力をかき立てられ、公共図書館好きのわたしにはたまらないマップです。これまで見てきた公共の中央図書館は、日本でいえば、いわば県立図書館のようなものですが、同じ県内にこんなにたくさんの小さい図書館や分館があることがわかって、うれしいと同時に、実際に行ってみたくなってしまいました。
 以下、図書館と、県内図書館マップのページです。ご興味があれば、どうぞ!

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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