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【スペイン図書館】レオンにある公共の中央図書館

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 今日は、気ままに、カスティーリャ・レオン州のレオン県の県都レオン(León)にある、公共の中央図書館(Biblioteca Pública del Estado en León)にやってきました。レオンは、スペインの北西部にある街。昔から、サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)への巡礼の道の中継地として栄えてきました。中世には、レオン王国の首都であり、政治、経済の中心地であったことも。街のシンボルは、なんといっても、ゴシック様式のカテドラル。そのステンドグラスの美しさは有名で、陽の光の当たり具合により刻々と表情を変えます。周辺の地域では、小麦、ホップなどの穀物を産します。特にホップの産出量は国内最大級とか。その他、カシ、ブナ、クリなどの木材資源、石灰、鉄鉱石などの鉱物資源も豊富です。

 さて、このような街にある図書館はどんな図書館なのでしょうか。主な統計値を書きます。

  • 【主な統計値(2019年)】
    建物内図書館利用エリア:5,708㎡
    入館者数:406,821人
    登録者数:63,102人
    所蔵資料総数:344,355件
    貸出総件数:202,812件
    (出典:スペイン文化・スポーツ省のページ

 図書館の外観は少し古い印象を受けますが、レンガ造りで、温かみと味のある建物です。館内は、地下1階、地上4階からなり、1階と2階の間に中2階があります。利用者に開放されているのは3階まで。4階は図書館スタッフ用の事務室として使われているそうです。
 他の公共の中央図書館と同じように、この図書館も、インターネット環境が整っているのですが、これまであまり目にしなかったものとして、目の不自由な利用者のために、インターネットに接続するアプリケーションプログラムの提供があるようです。
 カスティーリャ・ラ・マンチャ州シウダ・レアルの公共の中央図書館の回でも、紹介しましたが、この図書館も、ストリーミング機能を利用して、映画、テレビ番組、テレビドラマを貸し出すサービスを行っています。カスティーリャ・イ・レオン州が提供している“CineCyL”というサービスで、実際に図書館に行くことなく、自宅のパソコンから貸出・視聴・返却が完結します。1回の貸出に与えられる時間は72時間(3日間)、予約が付いている場合は48時間(2日間)。毎月、12本まで借りることができ、毎月1日午前0時に貸出可能本数のカウントがリセットされるルールのようです。日本の公共図書館、少なくとも、わたしが普段行くような公共図書館では、あまり行われていないサービスなので、思わず惹かれてしまいます。
 また、思わずいつも注目してしまうのが、児童用の企画の特集ページ。これまで見てきた公共の中央図書館の多くにも、児童用の「アトリエ工房」という企画があったのですが、あまり触れたことがなかったので、少し見てみたいと思います。この図書館の「アトリエ工房」では、製本教室、ページレイアウト教室、また、クリスマスや謝肉祭のときには、お楽しみ会などが開催されるということです。毎月の企画としては、「今日は何の日」について図書館の資料で調べてみんなでまとめる企画、本棚に自分のマークを付けることで整理整頓を促す企画、自分たちの推薦図書をボードに書いて紹介し合う企画、1日ボランティアをする企画、出題されたクイズに図書館の資料を使って1週間かけて答える企画など、盛り沢山です。楽しそうですね。
 これら、図書館で行われているさまざまな活動は、SNS(REDES SOCIALES)を通して、広く発信されています。この図書館に限らず、レオン県内の市町村立図書館でもSNSによる発信が活発なようです。
 以下、図書館と、この図書館が発信しているSNSがまとまっているページです。ご興味があれば、どうぞ!

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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