わたしは図書館、特に公共図書館が好きなので、スペインの公共図書館について、気ままに、調べてみることにしました。
スペインの文化・スポーツ省(Ministerio de Cultura y Deporte)の発行するパンフレットによれば、スペインの96%の公共図書館が、地方行政、特に、市区町村の役所の行政に委ねられ、残り4%については、県、市、島の議会、また、自治州や国の行政に委ねらて、各地域の図書館の取りまとめ役目を果たしているそうです。具体的なサービスは地方行政、利用促進のための企画・構想は州や国の行政が担うという構図です。
以下、スペインの公共図書館についての主要統計値です。
- 【主要統計値(2019年1月1日現在)】
公共図書館数:4,579館
全公共図書館所蔵資料数:89,759,808件
登録者数:16,774,142人
OPACがある公共図書館:3,088館
WiFiサービスのある公共図書館:3,735館
(典拠:スペイン文化・スポーツ省のパンフレット)
日本の公共図書館についても気になったので、政府の統計のページで基本的な数値を見てみました。
スペインの人口は日本の約40%です。日本よりも人口がずいぶん少ないにもかかわらず、公共図書館の数は、日本より1,219館も多いです。単純計算ですが、国民1人に対する公共図書館の数が、スペインの方が日本よりも多いということですね。一方、登録者数は、日本の方が約2倍多いです。OPACサービスについては、スペインでは全体の約67%、日本では約90%の公共図書館がサービスの提供をしています。WiFiサービスについては、スペインでは全体のうち約82%の公共図書館がサービスの提供を行っています。日本については、政府の図書館に関する統計にWiFiサービスについての項目がなかったため、わかりませんでした。わたしが住んでいる市の公共図書館では、WiFiサービスがつい最近(2021年6月頃)始まりました。全体として、スペインの約82%を超しているのでしょうか。
スペインには、17の自治州(Comunidad Autónoma)があり、その下に、50の県(Provincia)があります。それぞれの県都に州から管理を委託されている州立図書館があります。それら図書館を、気ままに、旅してみたいと思います。ご興味があれば、ご一緒にどうぞ!
最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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