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【スペイン図書館】バレンシアにある公共の中央図書館

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 今日は、気ままに、バレンシア州バレンシア県の県都バレンシア(Valencia)にある、公共の中央図書館(Biblioteca Pública del Estado en Valencia - Pilar Faus)にやってきました。

バレンシアってどんな街?

 バレンシアは、スペイン東部に位置する、地中海に面した街。スペインで3番目に大きい都市です。古代ギリシア人によって建設された古い街で、11世紀にはイスラム教徒の小王国であったバレンシア王国の首都だったそうです。13世紀にキリスト教徒の手に渡りました。バレンシアといえば、オレンジ、パエーリャ、そして、春の初めに開催される火祭り(ファリャス)。街路には、オレンジの木がたくさん植えられ、搾りたてのオレンジジュースを飲ませてくれる売店もたくさんあります。火祭りのときは、遊歩道で、見たこともないような大きな鍋で、パエーリャが作られます。産業としては、伝統的な絹の織物、家具、陶器などの生産のほか、造船、金属、石油、化学工業などが盛んです。気候は快適で、街の中には、13世紀から15世紀に建設された大聖堂や、国立陶器博物館、15世紀中頃に創立された大学などの歴史的建造物が多く残ります。中でも、1533年に完成した絹の取引所(ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ)は、1996年に世界遺産文化遺産に登録されました。

図書館の場所と歴史

 このような街にある図書館は、どんな図書館なのでしょうか。まずは、図書館の現在地です。以下の地図からどうぞ!

 この図書館の主な統計値を見てみます。

  • 【主な統計値(2019年)】
    建物内図書館利用エリア:3,099㎡
    入館者数:403,463人
    登録者数:130,961人
    所蔵資料総数:173,362件
    貸出総件数:306,133件
    (出典:スペイン文化・スポーツ省のページ

 バレンシアの公共の中央図書館は、1838年に創立し、1979年に現在の場所に移りました。この場所には、かつて、バレンシアの総合病院がありました。現在の図書館は、その建物を再利用しています。旧総合病院の歴史はとても古く、15世紀前半まで遡ることができます。この病院は、スペインで初めてその建物の形に十字架形の構造を取り入れたそうです。16世紀の中頃には、大火に見舞われたこともありましたが、街中から募金や寄付が集まったおかげで、数ヶ月で復興したとか。現在の建物の内部にある丸天井や装飾された柱に、旧総合病院時代の面影が残っています。

現在は通常開館しているのでしょうか?

 この図書館、実は、現在、何も問題なく開館しているのか、はたまた、閉館してしまっているのか、実はよくわかりませんでした。
 というのも、これまで、その図書館を調べるときは、スペイン文化・スポーツ省のホームージに貼られているリンクからその図書館のホームページにアクセスするのですが、今回はそのリンクが削除されているからです。このようなケースは、初めてで、とても困りました。
 仕方なく、ウィキペディアの下のほうに載っているリンクから、この図書館のホームページにアクセス。けれども、そのページは字がとても小さく、いたるところでリンクが切れており、とても現在利用されているページとは思えませんでした。
 何か手掛かりはないものかとネットで検索していると、”elDiario.es“(エル・ディアリオ)という、スペインのオンライン新聞の記事で、「バレンシアの図書館は、7月は午後のみ開館予定、8月中は休館・・・司書の人手不足がこのまま続けば、業務の規模を縮小せざるをえない・・・」という2019年7月1日の記事を見つけました。2019年7月といえば、まだコロナ騒ぎになる前のことです。

 とはいうものの、グーグルマップでこの図書館の場所を検索すると、左下に、この図書館を利用した方の「すばらしい図書館です!」というような、最近の口コミ情報が投稿されています。
 さらに、ネット上には、この図書館のFacebookのページが存在し、そこには、この図書館で行われたと思われる活動写真がたくさん載っています。

 はて、この図書館は、現在、どのような状態にあるのでしょうか。とても、気になります。もしご存じの方がいらしたら、教えてください。

 最後まで読んで頂いて、有難うございました。

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