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【ビルバオ】バスク地方の産業の中心地

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街の中心を流れるネルビオン川

街の中心を流れるネルビオン川(Bilbao)

 今日は、気ままに、バスク州ビルバオに(Bilbao)にやってきました。真ん中のマドリッドから見ますと、北(ほぼ真上)のイベリア半島の端に位置します。マドリッドからですと、特急で約5時間半、夜行で約8時間半。バルセロナ(Barcelona)からは、特急で約8時間半、夜行で約10時間半です。西に位置するサンタンデール(Santander)からは狭軌鉄道で約2時間半です。バスですと、マドリッドから約5時間、バルセロナからは約6時間半、サンタンデールからは約1時間、東に位置するサン・セバスティアン(San Sebastián)からは約1時間半です。

 ビルバオは、バスク地方の産業活動の中心地です。都市化が非常に進んだため、バスク地方の中心地でありながら、皮肉なことに、バスク人が少なく、バスク語の最も話されない都市になっています。町は新市街と旧市街に分かれ、その間をネルビオン川(Río Nervion)が流れています。見どころとしては、グッゲンハイム美術館(Museo Guggenheim)が有名です。美術品収集家であるソロモン・R・グッゲンハイム(1861-1949)のコレクションとして有名なこの美術館が、1997年にニューヨーク、ベニス、ベルリンと並んで、ビルバオにもオープンしました。ポップ・アートを中心とする展示もさることながら、カナダ生まれでロサンゼルスを拠点に活躍する建築家、フランク・ゲーリー(1929-)が設計した前衛的な建物自体も一見の価値があります。この美術館の他にもう1つ、ビルバオ美術館(Museo de Bellas Artes de Bilbao)があります。バスク地方の芸術家による作品に加え、スペインの古典美術から現代美術までの作品がバランスよく展示されています。
 ビルバオでもう1つ忘れられないのが、「南欧キルケゴール」こと、スペインの思想家、ウナムーノ(Miguel de Unamuno、1864-1936)の生誕地であることです。彼の作品としては、『生粋主義をめぐって(En torno al casticismo)』、『ドン・キホーテとサンチョの生涯(Vida de Don Quijote y Sancho)』、『生の悲劇的感情(Del sentimiento trágico de la vida)』などが有名です。彼はビルバオ生まれですが、長い間サラマンカ大学の学長を勤め、サラマンカでその生涯を終えました。わたしも彼の生家を見に行きました。住所はロンダ通りの14番(el número 14 de la calle Ronda)だったと思います。前の日が何かのお祭りだったらしくその余韻がまだ冷めやまぬ夜のことで、ビール瓶をラッパ飲みしている中学生か高校生の集団に、このあたりにウナムーノの家があると思うのだけれど、と聞くと、ものすごく酔っていて、そんなの知ったことではないとばかりに、周りを取り囲まれてしまい、ふと、目の前の建物の玄関の上を見上げると、銅版のようなものが取り付けられていて、そこに、ウナムーノ生誕の家と書かれていたのに驚いた思い出があります。また、この町の思い出として、町を歩いているといきなり火炎瓶が投げ込まれ、隣にいた見ず知らずの地元の女の子に手を引かれるがままに、バルまで走って逃げたのを覚えています。後から知ったのですが、刑務所に入っているバスク独立運動家の釈放を求めるデモだったようです。一瞬焦りましたが、貴重な体験でした。
 町のホームページがありますので、ご興味があれば、どうぞ!

turismo.euskadi.eus

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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