【カセレス】エストレマドゥーラの宝石 - スペイン気ままにネット旅

　今日は、気ままに、エストレマドゥーラ州のカセレス（Cáceres）にやってきました。真ん中のマドリッドから見ますと、南西（左下）。マドリッドからですと、特急で約3時間、バスで約3時間半から4時間です。

　2000年ほど前、ローマ帝国時代につくられたこの街には、中世の街並みがそのまま残っている感じです。その美しさは、「エストレマドゥーラの宝石」と称されるほど。取り立てて見どころといったものはありませんが、街をブラブラしながら、カフェがあればテラスに座り、カフェ・コン・レチェ（café con leche）かビール（cerveza）を飲みながら一服。またブラブラの再開。中世の街に迷い込んだ気になって、ゆっくりとした時間の流れを楽しむといった感じです。街の端からは、エストレマドゥーラの荒野が一望。なんとも美しいです。
　わたしがカセレスを訪れたとき印象的だったのは、中世そのものといった感じの石造りの建物の内部をふとのぞいてみると、そこが近代的なオフィスになっていたことです。室内には十分な空間がとられ、私服の従業員が静かに働いていました。昔と今が実にうまく調和していて、かっこいいな、と思ってしまいました。
　交通の面では、カセレスからほぼ真南（真下）に位置するセビーリャ（Sevilla）まで鉄道もバスも通っていて、とても便がいいです。カセレスから一路南へ。ローマ遺跡で有名なメリダ（Mérida）、その次はアンダルシア近くの小さな街サフラ（Zafra）、そして、セビーリャへ。エストレマドゥーラの大自然の景色を味わいながら、のんびりと旅することができます。このルート非常にお薦めです。