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【カディス】青空に太陽が映える港町

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青空が映えるカディス

青空が映えるカディス(Cádiz)

 今日は、気ままに、アンダルシア州カディス(Cádiz)にやってきました。真ん中のマドリッドから見ますと、南西(左斜め下)、イベリア半島の南西の端に位置します。マドリッドからですと、特急で約5時間と少し遠いです。同州の諸都市からは鉄道もバスもあり、セビーリャ(Sevilla)から列車、バスともに約2時間。ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ(Jereza de la Frontera)からは、バスで約1時間。アルヘシラス(Algeciars)からは、バスで約2時間半です。

 カディスは、紀元前11世紀頃から港町として栄え、コロンブスもこの街から新大陸の冒険へ乗り出したとか。その後、新大陸からもたらされた銀がこの街を経由してヨーロッパ大陸の経済を潤し、ナポレオンの侵略に抵抗したスペイン独立戦争(1808-1814)では、スペイン全土で唯一フランスの占領を免れ、スペイン最初の憲法である「カディス憲法」が制定され、スペイン独立のために重要な役目を果たしました。
 青い空、燦々と降り注ぐ太陽、やしの木、街の中心のサン・フアン・デ・ディオス広場(Plaza de San Juan de Dios)の雰囲気は南国そのものです。すぐ近くにはカテドラル(Catedral)があります。地下の礼拝堂には、この街で生まれた作曲家、マヌエル・デ・ファリャ(Manuel de Falla、1876-1946)のお墓があります。作品としては、ともにバレエ曲である、「恋は魔術師」や「三角帽子」が有名です。「三角帽子」は、スペインのアラルコン(Alarcón, Pedro Antonio de、1833-1891)という作家の短編小説がもとになっています。わたしのお薦めは、サン・フェリペ・ネリ礼拝堂(Oratorio de San Felipe Neri)です。ここの祭壇に、セビーリャ(Sevilla)出身の宗教画家、ムリーリョ(Murillo、1618-1682)の「無原罪のお宿り(Inmaculada)」があります。「無原罪のお宿り」とは、聖母マリヤは、母親であるアンナの胎内に宿った時から原罪の穢れを免れていたことを表す絵のことです。ムリーリョをはじめ色々な画家が描いていますが、ムリーリョのものは、特に有名です。現地でわたしも見ましたが、筆のタッチの柔らかさ、色彩の鮮やかさ、アンナの表情のふくよかさなど、うっとりとしてしまうほどでした。
 わたしは、カディスの突き抜けた感じがとても好きです。太陽がまぶしくて、カラッとしていて、「南国」そのものです。元気がなくても、元気が出る感じです。
 カディスで宿泊を考えるのであれば、パラドール(parador、国営ホテル)があります。海に面して建つ近代的な建物とか。
 街と、パラドールのホームページがありますので、ご興味があれば、どうぞ!

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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