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【カンポ・デ・クリプターナ】ドン・キホーテが戦いを挑んだ風車のある街

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ドン・キホーテが戦いを挑んだとされる風車群

ドン・キホーテが戦いを挑んだとされる風車群(Molinos de viento)

 今日は、気ままに、カスティーリャ・ラ・マンチャ州のカンポ・デ・クリプターナ(Campo de Criptana)にやってきました。真ん中のマドリッドから見ますと、南南東(右斜め下)に位置します。マドリッドからですと、列車で約2時間です。

 カンポ・デ・クリプターナは、ラ・マンチャ地方のど真ん中。あの孤高の騎士、ラ・マンチャの男ドン・キホーテが、丘の上の風車を巨人ブリアレーオだと信じ込み、戦いを挑んで突進したとされるのが、ここカンポ・デ・クリプターナ。結果は、突風により回り始めた風車の翼に槍をへし折られ、乗っていた馬(Rocinate、ロシナンテ)もドン・キホーテも放り出され、野原に転がってしまいました。惨敗。今でも、丘の上に9基の風車は残っていますが、歯車は鎖で止められているため、ドン・キホーテを放り出しように回り出すことはありません。寂しいです。
 わたしがカンポ・デ・クリプターナを訪れたときは、南西方向(左斜め下)に位置するAlmagro(アルマグロ)から、ちょうど直通があったので列車で向かいました。街の印象としては、風車の他にはなにもなく、少し寂しい感じがしました。けれども、風車のある丘の上まで、街中の坂道をひたすら登っていくのですが、その時、坂道の上に見えたカスティーリャの空の青さを今でも覚えています。
 ドン・キホーテが風車に突進する場面ですが、『ドン・キホーテ』前篇第8章に書いてあります。少し引用します。

そのとき二人は、野原の行く手に立ち並んだ三十から四十の風車に気づいた。ドン・キホーテはそれらを目にするやいなや、従士にむかって、こう言った。「友のサンチョ・パンサよ、・・・ほら、あそこを見るがよい。三十かそこらの途方もなく醜怪な巨人どもが姿を現わしたではないか。・・・・」(『ドン・キホーテ(前篇一)』牛島信明訳、岩波文庫、2001、p.141)

 街のホームページがありますので、ご興味があれば、どうぞ!また、セルバンテス協会(Instituto Cervantes)のホームページで、ドン・キホーテ』前篇第8章を読むことができます。ご興味があれば、”Don Quijote de la Mancha”というキーワードで検索し、「前篇第8章(Primera parte. Capítulo VIII)を見てみて下さい

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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