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【モゲル】『プラテーロとわたし』のフアン・ラモン・ヒメネスの生まれ故郷

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 こんにちは、きままです!みなさま、お元気ですか?

 今日は、気ままに、アンダルシア州のモゲル(Moguer)にやってきました。

モゲルの位置

 モゲルは、真ん中のマドリッドから見ますと、南西(左下)に位置します。

 マドリッドからこの街へ直通アクセスすることのできる公共の交通手段はありません。近くのウエルバ(Huelva)まで行けば、そこからローカルバス(M-400とM-403系統)が出ているようです。ウエルバまでは、セビーリャ(Sevilla)から列車かバスで、1時間半ほどで行くことができます。

ヒメネスの生まれ故郷

 モゲルといえば、1956年にノーベル文学賞に選ばれた詩人、フアン・ラモン・ヒメネス(Juan Ramón Jiménez、1881 – 1958)の生まれ故郷です。岩波文庫でも読むことのできる、『プラテーロとわたし』(Platero y yo)が知られているのではないでしょうか。この街を舞台に、月のような銀色をした、やわらかい毛並みのロバ、プラテーロと過ごした穏やかな日々をつづった散文詩です。街の北東、リベーラ通り(Calle Ribera)には、彼の生家があります。また、生家から約700メートル、歩いて9分ほどのところに、ミュージアムもあります。ヒメネスが5歳から26歳まで実際に住んでいた家をミュージアムにしたものです。建物は18世紀に建てられたもので、一度は古くなってしまいましたが、きれいにして、ミュージアムに生まれ変わりました。州のホームページの中に、生家とミュージアムを紹介するページがありましたので、ご興味があれば、どうぞ!どちらも、写真で内部のようすを見ることができます。

 さらに、ミュージアムを運営する協会の充実したオリジナルホームページを見つけましたので、よろしければ、どうぞ!

サンタ・クララ修道院

 街には、歴史的建造物が多くあります。1つ紹介するなら、サンタ・クララ修道院(Monasterio de Santa Clara)。内部には、大理石でつくられた、この修道院創始者たちのお墓があります。これらは、ミケランジェロ(Michelangelo、1475 - 1564)の弟子であるジャコモ・デッラ・ポルタ(Gian Gacome della Porta、1533年ごろ - 1602年)による作だとされています。また、祭壇の前や壁のくぼみに据えられた複数の美しい彫像も要チェックです。
 また、この修道院は、アメリカ新大陸を発見したコロンブス(Cristóbal Colón、1451頃-1506)にちなんだ場所としても有名です。1493年2月14日、彼らの乗った船はポルトガル沖で大しけにあいました。その時、無事に帰国できた暁には、この修道院で夜を徹して祈りを捧げるという誓い(El voto colombino)を皆で立てました。その誓いのおかげでか、この大しけを乗り切り、1493年3月15日、無事にすることができました。乗組員たちは、その足でこの修道院へ向かい、徹夜の祈りを捧げたそうな。大しけ時の誓いについては、『完訳 コロンブス航海誌』(平凡社、1993)のp.261~p.265に載っています。ご興味があれば、見てみて下さい。

モゲルの観光地紹介ページ 

 市のホームページの中に観光の見どころを紹介するページをみつけましたので、ご興味があれば、どうぞ!

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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