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【オビエド】シードル(リンゴ酒)がおいしい街

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アストゥリアスの山々

アストゥリアスの山々

 今日は、気ままに、アストゥリアス州オビエド(Oviedo)にやってきました。真ん中のマドリッドから見ますと北西(左斜め上)の方角に位置します。マドリッドからですと、特急で約6時間、夜行で約8時間半、バスで、約6時間。東に位置するサンタンデール(Santander)からは、ローカル線で約4時間半、バスで約3時間。西に位置するガリシア地方のア・コルーニャ(A Coruña)からは、バスで約6時間です。

 オビエドといえば、アストゥリアス王国の首都。イスラム勢力がイベリア半島に侵入し、北へ北へと領土を拡げていった際、最後の最後にキリスト教勢力として残ったのが、アストゥリアス王国でした。その首都のオビエドなのですから、ある意味、スペインの中のスペインと言っても過言ではないかもしれません。
 マドリッドからは、特急で約6時間。バスもあり約6時間。マドリッドから行くには、半島を横に連なるカンタブリア山系を越えなくてはなりません。わたしはバスで行きましたが、アストゥリアス州に入ると、緑が深まり、1000メートル以上はあると思われる山々が姿を現します。その谷を縫うようにつくられた高速道路を進みます。なんとも美しい景色です。よくガイドブックに、アストゥリアス州に入ると、本当にここはスペインかと思うという描写がありますが、その通りでした。
 街の中心は、アルフォンソ2世広場(Plaza de Alfonso II)に面したカテドラル。わたしが行ったのは、2月、すでに街には夜のとばりが降り、ライトアップされたカテドラルはとても幻想的でした。夜の街を歩くと、どこか静か、というか落ち着いています。路地を照らす街灯が明るすぎもせず暗すぎもせず、ポーと暖かい光を発しています。街ゆく人たちもなぜかおとなしそうに見えてしまうのは不思議。バルをのぞいてみると、店内の光に照らされて、カウンターに並んだタパスがキラキラ輝いています。やっぱり何か違う街です。バルの中の人たちがみんな何かを飲んでいます。ラベルの張っていない緑の瓶で、長めのコルクをバーテンのお兄さんが惜しげもなくどんどん抜いています。そう、それこそ、オビエド名産のシードラ(sidra、りんご酒)だったのです。それまでわたしはこのお酒のことをあまり知りませんでした。酒飲みを自称するわたしとしては、ジュースのようなものだろうと、どこかバカにした感情があったような気もします。しかし、実際に飲んでみると、それがうまいこと、うまいこと。ほんのりとした甘みの中に独特な酸味、そこに弱めの炭酸がパンチを効かせます。この味は深い。ラベルが張っていないのは、自家製であるから。オビエドではどのバルでも、自慢のシードラをつくり、腕を競っているとか。その風味を味わってほしいという心意気からか、そのボトルを飲み干そうが残そうが、ワインのように一度栓を抜いたものを他のお客さんに注ぐという考えがあまりないようで、惜しげもなく、どんどん栓を抜いていくのがなんとも小気味よく、印象的でした。また、最初の一杯は、バーテンのお兄さんが、右手高くに持ったグラスから、左手低くに持ったグラスに、注いでくれるのです。泡立ち最高。炭酸活性化。これに、少し北にある港町ヒホンから直送の魚介類のタパスで飲めば、何杯、いや、何本でも行けてしまいます。わたしも、2本は軽く行ってしまいました。シードラ以外にも、スペインには美味しいワインがたくさんありますので、ワインがお好きな方は、是非ワインショップの特集ページもご覧ください!
 オビエドからは、カンタブリア海に沿って走るローカル線、狭軌鉄道もあるので、近郊の街までのんびり足を伸ばしてみてもよいかもしれませんね。
 太陽、ひまわり、フラメンコに闘牛・・・そうではなくて、スペインの持つ違う表情も見たくなってきた方、是非、オビエドへ!
 市のホームページがありますので、ご興味があれば、どうぞ!

www.turismoasturias.es

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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