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【ソリア】大詩人、アントニオ・マチャードの愛した街

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 今日は、気ままに、カスティーリャ・イ・レオン州のソリア(Soria)にやってきました。真ん中のマドリッドから見ますと、北東(右斜め上)に位置します。マドリッドからですと、列車で約3時間。バスで約2時間半です。

 ソリアはカスティーリャの広大な大地のなかにあります。その風景は、メセタ(Meseta)と呼ばれる、スペイン中央部に特有な荒涼とした乾燥台地と、それを削り込むように流れるドゥエロ川(Río Duero)によってつくられています。アンダルシア州のセビーリャ(Sevilla)生まれの大詩人、アントニオ・マチャード(Antonio Machado、1875-1939)は、このカスティーリャの大地をこよなく愛しました。この大地への愛を歌いあげた詩集として、『カスティーリャの大地(Campos de Castilla)』は有名です。また、ソリアでは、倍近く年下の下宿屋のお嬢さん、レオノール(Leonor)と恋に落ちます。2人は結婚し、幸せの日々もつかの間、彼女は病に倒れ、彼の必死の看病にもかかわらず、亡くなってしまいます。この悲恋も、彼を語る際のエピソードとしてよく知られています。
 せっかくですので、アントニオ・マチャードの『カスティーリャの大地(Campos de Castilla)』より一節。

(意訳)
・・・ドゥエロ川は、射手のしなった大弓の形をつくりながら、ソリアのあたりで湾曲を描く・・・ドゥエロ川は、イベリアとカスティーリャの頑強な懐を横切るように流れる。おお、悲しくも気高い大地。小高い台地、荒れ地、岩だらけの土地、人手も入らず、水気もなく、木立もない野原の大地よ・・・
(「ドゥエロ川のほとりにて(Á orillas del Duero)より」)

 わたしがソリアを訪れたとき、ドゥエロ川沿いを散歩しました。周りに見えている茶色い丘には低木が点々と生え、岩がゴロゴロしていて「荒涼」そのものなのですが、ドゥエロ川の周りは緑がとても豊かで、流れも緩やかで、とても気持ちが癒やされました。
 そんなソリアでの宿泊を考えるのであれば、パラドールがあります。公園にある近代的な建物とか。
 市と、パラドールのホームページがありますので、ご興味があれば、どうぞ!また、ミゲル・デ・セルバンテス財団のバーチャル図書館で、『カスティーリャの大地(Campos de Castilla)』を読むことができます。ご興味があれば、”Campos de Castilla”というキーワードで検索してみて下さい。!

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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