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【スペイン図書館】ルゴにある公共の中央図書館

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 今日は、気ままに、ガリシア州のルゴ県の県都、ルゴ(Lugo)にある、公共の中央図書館(Biblioteca Pública del Estado en Lugo)にやってきました。ルゴ県は、北部はビスケー湾に面していて、港町が点在しています。県の東西にはカンタブリア山脈が連なり、その南側では、ライ麦、ジャガイモが採れ、ウシやブタの飼育も行われています。県都ルゴは、ラ・コルーニャの南東約100キロに位置し、ミニョ川沿いにあります。街は、ローマ時代の城壁に囲まれています。ロマネスク様式、ゴシック様式の聖堂があり、落ち着いた雰囲気の街です。

 さて、このような街にある図書館はどんな図書館なのでしょうか。主な統計値を書きます。

  • 【主な統計値(2019年)】
    建物内図書館利用エリア:3,038㎡
    入館者数:222,868人
    登録者数:36,687人
    所蔵資料総数:205,676件
    貸出総件数:141,389件
    (出典:スペイン文化・スポーツ省のページ

 この図書館の歴史は、19世紀前半に始まります。いくつかの修道院が費用を出し合いつくったのが始まりだそうです。1987年に現在の建物ができ、1944年、現在の名義は「国立」、実際の運用は「州」という管理体制になり、今日に至っています。
 建物内部は、中地下と、地上3階で構成されています。これまで見てきた公共の中央図書館の各階の説明案内には、「返却ポスト」の有無について書かれているものがあまりありませんでしたが、この図書館の1階の説明案内には、それが明記されていました。「返却ポスト」は、スペイン語で、「ブソン・エステリオール・デ・デボルシオネス(Buzón exterior de devoluciones)」というそうです。
 蔵書としては、インキュナブラ(15世紀中頃の活版印刷発明当初の印刷本)や、16世紀から19世紀の写本などがあるそうです。
 他の州でも、電子図書館の貸出しサービスが積極的に行われていて、州内の多くの図書館からネットを介して、電子書籍の貸出しが行われていましたが、ガリシア州でも“GaliciaLe”という電子書籍貸出しサービスがあります。他の公共の中央図書館との違いとして、ガリシア語の電子書籍用カタログと、スペイン語電子書籍用カタログが分かれていることです。民族の違いを改めて意識させられます。
 他の公共の中央図書館のホームページであまり目にしなかったものとして、「ブッククロッシングBookCrossing)」という活動への参加が挙げられます。この活動は、2001年に北米で始められたそうで、「世界中の街かどに本を」という思想のもとに活動しているとのことです。
 また、珍しいところでは、図書館の主催で、英会話教室を開催しています。1年を通して、すべての利用者を対象に、いろいろなコースが用意されているそうです。
 以下、図書館と、「ブッククロッシングBookCrossing)」の紹介ページです。ご興味があれば、どうぞ!

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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