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【スペイン図書館】ソリアにある公共の中央図書館

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 今日は、気ままに、カスティーリャ・レオン州のソリア県の県都ソリア(Soria)にある、公共の中央図書館(Biblioteca Pública del Estado en Soria)にやってきました。

ソリアってどんな街?

 ソリアは、ドゥエロ川沿いの落ち着きのある美しい街です。ドゥエロ川流域ではブドウが栽培され、そのブドウからつくられるワインは、「リベーラ・デル・ドゥエロ」(Ribera del Duero、ドゥエロ川のほとり)と呼ばれ、美味しいことでとても有名です。わたしも現地で何度も飲みましたが、赤ワインの濃厚な味は本当に美味しいです。どんなお酒でも質のよいほど後に残らないと聞いたことがありますが、夕食のときボトルを1本飲んでも、次の日に残ることはまったくありませんでした。実際に味わってみたい方は、「リベラ・デル・ドゥエロ」のワインをまとめた販売ページを見つけましたので、ご興味があれば、どうぞ!他にも、スペインには美味しいワインがたくさんありますので、ワインがお好きな方は、是非ワインショップの特集ページもご覧ください!
 その他の産業としては、牧羊、セメント、タイルの生産などが盛んなのだそうです。街には、ロマネスク様式の教会が点在しています。また、「1898年の世代」を代表する詩人の1人、アントニオ・マチャード(Antonio Machado、1875−1939)が住んでいた街としても有名です。

図書館の場所と歴史

 このような街にある図書館は、どんな図書館なのでしょうか。まずは、図書館の現在地です。以下の地図からどうぞ!

 この図書館の主な統計値を見てみます。

  • 【主な統計値(2019年)】
    建物内図書館利用エリア:3,221㎡
    入館者数:329,264人
    登録者数:43,443人
    所蔵資料総数:256,849件
    貸出総件数:148,812件
    (出典:スペイン文化・スポーツ省のページ

 図書館の歴史は、1848年まで遡ることができます。この図書館も、他の公共の中央図書館と同じように、初めは、修道院から譲り受けた資料を預かることから始まります。公共図書館としての始まりは、1935年。当時は、街の中心であるマヨール広場にあった、公民館の中にあったようです。1956年、その公民館に県の歴史公文書館も移りました。翌年には、文化会館となり、ソリア県内の文化活動の拠点になってきます。生涯学習、コンサート、展示会、会議などに利用されたのですが、公民館の小さなスペースでは不十分になり、1968年、場所を移すことになりました。新しい文化会館のスタートです。そこには、県立図書館・公文書館、ソリア県の教育センター、音楽協会が入り、1978年には、語学センターが入ることなります。この文化会館は、1970年代において、ソリア県民の文化的な生活の向上に非常に重要な役割を果たしました。しかし、その後、時代が進み、新しい文化活動拠点の出現、県民の文化活動の多様化に伴い、存在意義が問われるようになっていきます。そのような時代の流れを受け、1993年、図書館は、建物も設備も一新され、今日に至っています。建物としては、5階建てで、1階は、主に幼児・児童用のフロアー、残り4階が大人用フロアーになっています。

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図書館リテラシーの向上を目指して

 この図書館のホームページを見ていて、他の公共の中央図書館にはあまり見られなかったサービスがありました。それは、資料の検索の仕方などについて分かりやすく解説する動画をYouTubeで紹介していることです。実際に見てみましたが、図書館スタッフによる自作動画であると思われます。手作り感が伝わってきました。

 


www.youtube.com

館内のネット環境

 館内のネット環境もとても充実しています。インターネットを使用することができるパソコンは、大人用としては14台。利用可能時間は、1日1時間。その他、OPAC専用として3台。幼児・児童用閲覧室には3台、これらに加え、ゲームなどのレクリエーション用のパソコンも3台置かれているそうです。Wi-Fiも完備されており、月曜日から土曜日まで、1日4時間まで接続可能ということです。

盛んな読書会活動

 この図書館でも、他の公共の中央図書館と同じようにように、読書会がとても盛んです。カスティーリャ・レオン州内にある読書会の数は、約60個。バーチャル読書会も行わています。この図書館で完結することなく、ブログのコメントを通して、州内の市町村立図書館にある読書会と繋がっているそうです。

SNSによる情報発信

 SNSによる発信もとても盛んです。2013年からSNS発信活動を始めたそうです。ご興味があれば、どうぞ!

図書館のホームページ

Biblioteca Pública de Soria | Biblioteca Pública de Soria | Junta de Castilla y León

 

 最後まで読んで頂いて、有難うございました。

 他の【図書館】も見てみる!

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【スペイン図書館】セビーリャにある公共の中央図書館

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 今日は、気ままに、アンダルシア州のセビーリャ県の県都、セビーリャ(Sevilla)にある、公共の中央図書館(Biblioteca Pública del Estado en Sevilla – Infanta Elena)にやってきました。

セビーリャってどんな街?

 「スペインのアンダルシア地方」と聞くと、セビーリャを思い浮かべる方は多いのでは。グアダルキビル川の左岸に位置し、ローマ、西ゴート、イスラムなど様々な民族に支配され、それぞれの時代で繁栄してきました。コロンブスアメリカ新大陸を発見した後は、新大陸との貿易を独占。まさに全盛期を迎えました。周囲のアンダルシア平野は肥沃であるため、ワイン、オレンジ、オリーブ、穀物、ワタなどの栽培が盛んです。農業の他にも、鉄鋼、金属、陶器、食品などの工業が盛んであるとか。わたしも何回か訪れましたが、いろいろな文化の交差点であっただけあり、どこか異国情緒が漂い、独特な雰囲気があります。そんなセビーリャがわたしは大好きです。毎年、春先のセマナ・サンタ(Semana Santa、聖週間)の後に行われる春祭り(Feria de abril de Sevilla)は、パンプローナ牛追い祭り(エンシエロ、encierro)、バレンシアの火祭り(ラス・ファリャス、Las Fallas)と並び、スペインの3大祭りの1つとしてとても有名です。

図書館の場所と歴史

 このような街にある図書館は、どんな図書館なのでしょうか。まずは、図書館の現在地です。以下の地図からどうぞ!

 この図書館の主な統計値を見てみます。

  • 【主な統計値(2019年)】
    建物内図書館利用エリア:4,509㎡
    入館者数:291,021人
    登録者数:105,568人
    所蔵資料総数:224,332件
    貸出総件数:112,176件
    (出典:スペイン文化・スポーツ省のページ

 この図書館は、1959年に設立されました。設立当初の蔵書は15,000冊。主に、18、19世紀のものが中心だったそうです。1979年、アルフォンソ12世通り(la calle Alfonso XII)に移転し、さらに、1999年、現在の場所に移りました。建物の設計は、アントニオ・クルス(Antonio Cruz、1948−)とアントニオ・オルティス(Antonio Ortiz、1971−)という建築家です。彼らは、セビーリャ国鉄駅、サンタ・フスタ駅(Estación de Santa Justa)の設計も手掛けたそうです。この駅は、セビーリャに鉄道で着く時の玄関口。とても大きくて立派な駅で、マドリッドとの間を往復する新幹線の発着駅でもあります。現在の図書館は、マリア・ルイサ公園(Parque de Mría Luisa)という大きな公園のすぐ近くにあります。この公園は、1929年にセビーリャでイベロアメリカ博覧会(Exposición Iberoamericana)が開催された時の会場だったそうです。現在の図書館のある場所の周りには、アメリカ合衆国、ペルー、ウルグアイ、チリのパビリオンが建っていたとのこと。図書館は、地上2階建てで、自然光を十分に取り入れる工夫が施された、ともて近代的な建物です。

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読書会の充実

 この図書館では、他の公共の中央図書館と同じように読書会がとても盛んです。その数、なんと、22個。これまでいろいろな州の公共の中央図書館を見てきましたが、アンダルシア州にある公共の中央図書館の読書会の量は、他の州に比べてとても多い印象があります。この図書館の読書会の多くは、月に一度、図書館の活動ルームで開催されます。定員は、各グループ20名。これ以上人数を増やさないのは、参加者全員が発言できるようにとの配慮からだそうです。使用する図書は、購入することもあるし、アンダルシア州内の図書館が協力しあって、相互貸借することもあるそうです。中には、ブログをつくっているグループもあります。具体的には、次のような会があります。

  • 大人用読書会(19グループ)
    Club de los Lunes(月曜クラブ)
    Club Asaber(クラブ アサベル)
    Club El Jardín(クラブ お庭)
    Club Sine Nomine(クラブ 名無し)
    Club Libroadictos(クラブ 読書中毒)
    Club Alejandría de novela histórica(歴史小説クラブ アレクサンドリア
    Club Ocnos(クラブ オクノス)
    Club de los Jueves(木曜クラブ
    Club Acercanza(クラブ アセルカンサ)
    Club Gran Gatsby(クラブ グラン・ギャツビー)
    Club de lectura en francés (martes)(フランス語読書会 火曜日)
    Club de lectura en francés (miércoles)(フランス語読書会 水曜日)
    Club de lectura en inglés (lunes)(英語読書会 月曜日)
    Club de lectura en inglés (martes)(英語読書会 火曜日)
    Club de lectura en aleman(ドイツ語読書会)
    Club de lectura en portugués(ポルトガル語読書会)
    Club de lectura en italiano(イタリア語読書会)
    Club de lectura Cronopios(クラブ クロノピオス)
    Club de lectura feminista Aracne(フェミニスト読書クラブ アラクネー)
  • 青少年用読書会(3グループ)
    Club Joven de Lectura Montag (juvenil)(青少年読書クラブ モンターグ)
    Club Tali (infantil)(幼児読書クラブ タリ)
    Club de lectura en familia MOMO (ファミリー読書クラブ モモ)
  • 読書会の紹介ページ

    Clubes de lectura - Biblioteca Pública del Estado - Biblioteca Provincial de Sevilla

アクセシビリティの追求

 この図書館では、アクセシビリティの向上に努めています。特に、視力に障害をもつ利用者に対し、さまざまなサービスを行っています。例えば、拡大読書器、文字を拡大する専用ソフトを搭載したパソコン、人の声を認識してマウスの代わりにパソコン操作の補助をする専用ソフトであるJAWS(Job Access With Speech)を搭載したパソコン、などを備えているとのことです。このJAWSという専用ソフトは、他の公共の中央図書館、例えばガリシア州サンティアゴ・デ・コンポステーラの公共の中央図書館などでも導入例がありました。さらに、大文字図書のコレクションが充実しており、こうした事例を通して、より多くの利用者へのバリアフリーを目指しているそうです。

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アンダルシア州内市町村立図書館マップ

 アンダルシア州内の市町村立図書館マップが公開されていましたので、ご紹介します。図書館のある場所を示す神殿のモニュメントアイコンをクリックすると、その図書館の住所、電話番号、メールアドレス、開館時間がポップアップされます。このマップを見るたびに、小さな市町村立図書館がこんなにもたくさんあることが実感できて、なぜかうれしくなります。

図書館名称に付されている人名Infanta Elenaって?

 図書館の名称に付されている人名、エレナ王女(Infanta Elena、1963-)は、前国王であるフアン・カルロス1世(Juan Carlos I、1938−)と前王妃ソフィア(la reina Sofía、1938−)の長女で、現国王であるフェリペ4世(Felipe VI、1968−)のお姉さんです。1995年3月18日にセビーリャの大聖堂で結婚式を挙げられたそうです。この図書館は1999年に開館しましたが、その開館セレモニーにも参加されました。そのことを記念して、図書館の名称にお名前が付されたのでしょうか。

 以下、図書館のホームページです。ご興味があれば、どうぞ!

 最後まで読んで頂いて、有難うございました。

 他の【図書館】も見てみる!

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【きまカフェ】スペインの地方の古い街のクリスマス

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 スペインはカトリックの国。それだけに、クリスマスは盛り上がります。日本でも、盛り上がりますが、また一味違った感じがします。楽しいのもそうですが、やはり、厳かな感じも加わるような気がします。スペインでクリスマスを過ごしてからずいぶん経ちますが、今でも温かい感じのする記憶を辿って、思い出してみたいと思います。

街の喧騒

 わたしが住んでいた、地方の街では、クリスマスが近づくにつれ、街の中心のマヨール広場に大きなクリスマスツリーが飾られます。モミの木かどうかはわかりませんが、大きくて立派な本物の針葉樹です。郊外の山から切って運んできたのでしょうか。街の目抜き通りにはイルミネーションが飾られます。街のなかではこの時期にちなんだ催しものがたくさん開催されます。コンサート、絵の展示会、詩の朗読会など。市や県主催のものが多いので、お金をかけることなしに、いろいろ楽しむことができます。昔ながらの文房具屋さんにはクリスマスカードが並び、包装紙もクリスマス仕様に変わったりしてうれしくなります。本屋さんにはクリスマス関連の絵本のコーナーがつくられます。街行く人たちもどこかせわしげ。こちらもウキウキしてきます。その時の友だちに、スペインのクリスマスはやっぱりいいものだね、と口に出して言ったことを覚えています。

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ベレン(belén)

 街には教会がたくさんあって、大きい教会でも、小さい教会でも、正門の横に、ベレン(belén)が飾られます。ベレンとは、キリスト降誕のシーンを箱庭風に表現した飾りものです。日本のカトリック教会の門の横でも、クリスマスが近くなると、見かけることがあります。クリスマスイブとクリスマスには、各教区の教会で厳かなミサが行われます。大きな教会のミサはなかの光がとても明るく、その前を通ると、外に漏れてくるお香の香りとその煙が含まれた光から、なかで行われているミサの大きさが伝わってきます。小さい教会のミサは本当に地元の人たちのためのもの。たしかクリスマスの日の朝だったと思いますが、わたしも隅の方に佇んで、そっと見させていただいた覚えがあります。ピンッと張り詰めた雰囲気で、冬の朝の冷たい空気がさらに冷たく感じたのを覚えています。教会離れが進んで久しいスペイン。たしかに、参加しているのはお年を召した方がとても多かったです。たしか、県か州か国か、大きな教会のクリスマスのミサは、テレビ中継があったという記憶があります。

宝くじ(lotería)

 スペインには宝くじがたくさんあります。クリスマスには、恒例のジャンボ宝くじがあります。賞金が高額なので、一攫千金を夢見て、多くの人たちが宝くじを買い求めます。わたしは、クリスマスのときに宝くじを買ったことはありません。でも、一度だけ、オンセ(ONCE:Organización Nacional de Ciegos Españoles)の宝くじを買ったことがあります。オンセは目の不自由な方のための国立の協会です。今はどうかわかりませんが、以前は、どの街でも人の集まるマヨール広場などで、目の不自由な方たちが、オンセの宝くじを売っていました。当選番号の発表はくじを買ったその日の夜。テレビでも発表してくれます。わたしの買ったくじは見事に外れました。

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パーティー(fiesta)

 クリスマスが近づくと、いろいろなところでパーティーが開かれます。わたしは、その街では、学生寮に住んでいました。寮の友達は、みんな故郷に帰ってしまいます。スペイン国内の地方はもちろん、世界中から学生が集まっているので、それぞれのふるさとにお正月休みを兼ねて、長期帰省となります。わたしは、スペインのクリスマスとお正月を見たかったので、この時期は、日本に帰りませんでした。友だちが帰省してしまったあとは、寮も街も閑散とします。でも、クリスマスとお正月を現地で迎える組で盛り上がります。有り難いことに、どこからともなく、ホームパーティーへのお誘いの声がかかります。いくつかのパーティーに行くことになります。それぞれに特徴があります。若い学生が中心ですと、音楽、踊り、飲み。語学学校の友だちは自分たちの国の料理を持ち寄るアットホームなパーティー。公式な食事会も経験し、その会では真夜中の2時にメインディッシュの牛のステーキが出てきました。それを前にし、やっぱり日本とは少し違うと思ってしまいました。親しい友だちとは、みんなで昼間から料理をつくって、心温まるホームパーティー。いつもよりもちょっとだけいいワインで、スペイン式の乾杯です。親しい友だちたちと本当に楽しい時間が過ぎてゆきます。スペインのワインはとても美味しいです。スペインのワインがまとまっているおすすめのページ がありますので、ご興味があれば、どうぞ!

クリスマスカード(tarjeta de Navidad)

 クリスマスが近づいてくると、街の古くからある文房具屋さんにクリスマスカードのコーナができます。種類も豊富。きれいなもの、かわいいもの、仕掛けのあるもの。見ているだけでも何となくワクワクしてきます。何枚かを選んでカウンターに持っていくと、そこにいるのは太い黒縁の度の強いメガネをかけた頑固そうなおじいさんと、そのパートナーか親族かのおばあさん。1代下の息子夫婦が店を取り仕切っています。控えめなクリスマス仕様の包装紙で丁寧に包んでくれます。最後は、息子さんの後ろに控えている頑固そうなおじいさんが渋い声で”Feliz Navidad!“(フェリス・ナビダ!、スペイン語で「メリー・クリスマス」の意味)と一言。その横で、おばあさんがニコッと微笑みかけてくれます。心がポッと温まる瞬間です。外の通りはもう暗くイルミネーションがとてもきれいです。一年に一度、街の小さな文房具屋さんで買ったクリスマスカードを大切なひとに、心を込めて丁寧に書いて、送ります。心が豊かになったような気分になれます。そんなことを思い出していたら、クリスマスのメッセージをメールで送るようになってからずいぶん経ってしまったことに気づきました。今年は、久しぶりに、紙のクリスマスカードを送ってみようと思っています。

クリスマスプレゼント(regalo de Navidad)

 ご存知の方も多いと思いますが、スペインでは、子どもたちは、日本のように、クリスマスイブやクリスマスにはプレゼントをもらいません。年が明けて、1月6日にもらいます。この日はレジェスの祭日(Día de los Reyes Magos)といって、東方からの3人の賢者が、誕生したばかりのイエス・キリストのもとを訪れ、贈り物を捧げたことにちなむ祭日なのだそうです。この日、3人の賢者に仮装した人たちが街中を巡り、子どもたちにキャンディーやお菓子を配ります。そして、子どもたちは、親からプレゼントをもらいます。スペインの子どもたちにとっては、1年で最も待ち遠しい日の1つかもしれません。今年のクリスマスプレゼントは決まりましたか。もし迷っていらしたら、是非、このページへどうぞ!

クリスマスのお菓子

 スペインのクリスマスには、その時期ならではのお菓子があります。トゥロン(Turrón)、マサパン(Mazapán)、ポルボロン(Polvorón)、マンテカード(Mantecado)です。トゥロンは、アーモンドを砂糖やハチミツで固めた平たいお菓子。マサパンは、アーモンドを粉にして砂糖と練ったお菓子。ポルボロンは、細かく砕いたアーモンドをもとにした焼き菓子。とても崩れやすいので口に入れて溶けないうちに「ポルボロン」と3回唱えることができたらよいことがあるとか。マンテカードは、ラードを使った素朴な焼き菓子。これらのお菓子が、クリスマスが近づいてくると、街の小さなケーキ屋さんのショーウィンドウに並びます。どれも、伝統的なお菓子で、形も味も至って素朴。でもそれがなんとも懐かしくておいしいのです。クリスマスに友だちを家にもてなしたとき、その友達は、クリスマス仕様の包装紙に包まれたポルボロンを手土産に持ってきてくれました。そして、これが伝統的なスペインのクリスマスの手土産だよ、とうれしそうに教えてくれたことをよく覚えています。


 他の【きまカフェ】も見てみる! 

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

Feliz Navidad y Próspero Año Nuevo!
(メリー・クリスマス、そして、来年が良い年でありますように!)

 ご興味があれば、クリスマス特集も是非どうぞ!

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