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【スペイン図書館】グラナダにある公共の中央図書館

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 今日は、気ままに、アンダルシア州グラナダ県の県都グラナダ(Granada)にある、公共の中央図書館(Biblioteca Pública del Estado en Granada)にやってきました。
 グラナダは、シエラ・ネバダ山脈の北西の斜面に位置します。標高は、約700メートル。イベリア半島で、キリスト教のスペインと、イスラム教の勢力が争っていた時代には、イスラム教の勢力の国であるグラナダ王国(1238-1492)の首都として栄えました。「グラナダ」は、スペイン語で果物の「ザクロ(granada)」の意味です。周辺の地域にザクロの木がたくさんあることに由来するそうです。グラナダといえば、なんといってもアルハンブラ宮殿(Palacion de la Alhambra)が有名。スペイン語では“h”を発音しないため「アルアンブラ」です。わたしも行きましたが、何度訪れても、内部のアラベスクの装飾の美しさや、全体に漂うオーラのようなものに圧倒されてしまいます。1984年には、旧市街地アルバイシン(Albaicín)とともに、世界遺産文化遺産に登録されています。

 さて、このような街にある図書館はどんな図書館なのでしょうか。主な統計値を書きます。

  • 【主な統計値(2019年)】
    建物内図書館利用エリア:11,000㎡
    入館者数:251,358人
    登録者数:93,133人
    所蔵資料総数:215,778件
    貸出総件数:98,042件
    (出典:スペイン文化・スポーツ省のページ

 この図書館の歴史は、1933年に始まります。ダンスサークル用のホールとして使われていた場所に、市民のための図書館としてスタートしたそうです。他の公共の中央図書館の歴史のほとんどが、19世紀の初めに、修道院から譲り受けた資料を保管することからはじまったのとは、違うケースです。その後は、グラナダ大学に付属する形で運用され、1951年、独立した図書館となりました。1994年、現在の場所に移り、近代的な建物が新築され、今日に至っています。
 建物は、5階建て、うち3階が一般の利用者に開放されているとのことです。また、同じ建物の中に、アンダルシア州立図書館、グラナダ県立図書館が入っているそうです。
 インターネット環境が整っていて、インターネットを利用することができるパソコンの数は、大人用の閲覧席に10台、幼児用の閲覧席に2台なのだそうです。利用時間は、1日1時間とのことです。
 Wi-Fi環境も整っていて、同じIDとパスワードで接続できる期間は、利用者カードのある場合は1ヶ月、カードのない場合は14日間と書かれています。同時に接続することができる端末は3台までとのことです。
 これまで、館内コピーについて触れたことがありませんでした。今回は、コピーについてのルールの箇所を読んでみました。

  • 白黒1枚:0.06ユーロ
  • コピー可能範囲:全体の20パーセント以下

 これがこの図書館のコピーのルールです。白黒1枚の金額は紙の大きさによって違うのかもしれませんが、書いてありませんでした。例えば、カディスの公共の中央図書館ではA4白黒1枚は0.06ユーロでしたが、A3白黒1枚は0.08ユーロでした。なお、0.06ユーロは約8円です(1ユーロ=約130円、2021年9月1日現在)。日本より少し安い感じでしょうか。
 コピー可能範囲については、他の公共の中央図書館も、全体の20パーセント以下のようです。日本の国立国会図書館では、著作物の半分以下のコピーが許されています。日本よりも厳しめなのでしょうか。
 以下、図書館のホームページです。ご興味があれば、どうぞ!

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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