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【トロ】ドゥエロ川のほとりの小高い丘のうえにある街、この街でつくられる赤ワインは絶品です!

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 こんにちは、きままです!みなさま、お元気ですか?
 今日は、気ままに、カスティーリャ・イ・レオン州のサモーラ県にある、トロ(Toro)にやってきました。

トロの街

 わたしがこの街の存在を初めて知ったのは、同じカスティーリャ・イ・レオン州にあるサラマンカという街のバルででした。サラマンカ周辺では、ドゥエロ川のほとりでとれるブドウからつくる、リベラ・デル・ドゥエロという赤ワインがとても美味しくて有名です。そのバルでも、リベラ・デル・ドゥエロを飲んでいました。濃厚で本当に美味しい赤ワインです。カウンターのお兄さんに、「美味しいですね!」というと、「好みにもよるけれど、トロの赤ワインも美味しいよ! 」、と教えてくれたのです。「トロ」は、サラマンカの北にある街のことだといいます。さっそく1杯注いでもらいました。「うまい!」。リベラ・デル・ドゥエロにまったく引けを取らない美味しさでした。
 こんなに美味しいワインのできる街、一度は行ってみたいと思っていたのですが、行けずじまい。そこで、今回は、ネットで気ままに訪れてみることにしました。場所としては、真ん中のマドリッドから見ますと、北西(左上)に位置します。マドリッドから直通バスがあり、約2時間30分です

 トロの街は、ドゥエロ川を見渡すことのできる、小高い丘のうえにあります。ドゥエロ川の北側は穀倉地帯で、「パンの大地」("Tierra del Pan")と呼ばれ、南側はブドウ畑がひろがり、「ワインの大地」("Tierra del Vino")と呼ばれているそうです。歴史的には、この地で、イサベル(Isabel I, la Católica、1451-1504)が、政敵であったフアナ・ラ・ベルトラネーハ(Juana la Beltraneja、1462-1530)を破ったところとして有名なのだそうです。この勝利により、イサベルは王位を確かなものとし、1479年、アラゴンのフェルナンド2世とともにスペインの統一を果たすことになります。
 街なかには、ロマネスク様式の教会がたくさんあります。興味深いのは、それら教会の装飾はムデハル様式でなされていることです。ロマネスク様式とは、11世紀から12世紀中頃にかけての建築様式で、古代ローマやゲルマンの諸要素がまじり、東方の影響も受けています。ムデハル様式とは、1492年にスペインからイスラム勢力が駆逐された後も、その地に残ったにイスラム教徒(ムデハル)の文化と、キリスト教徒の文化が融合した建築様式です。

コレヒアータ("Colegiata")と「ハエの聖母」("Virgen de la Mosca")

 この街には、コレヒアータ("Colegiata")という教会があります。1160年に建て始められ、1240年に完成しました。北門(Portada Norte)は、ロマネスク様式末期のもので、門の上部には、黙示録に出てくる人物、植物、天使などの装飾がなされています。西門(Portada Occidental)は、ゴシック様式のもので、その上部には、聖母マリア、天上の宮殿、縁飾りには、最後の審判など、聖書をモチーフとした装飾がなされています。
 教会の内部の天井ドームは、四角形を基調とした建築構造の上に置かれている点で、サモーラの大聖堂やサラマンカの旧聖堂と同じように、当時の建築技術の革新の1つとして、注目に値します。天井ドームには16個の窓があり、外光を十分に教会内に取り入れます。また、聖具納室には、「ハエの聖母」("Virgen de la Mosca")という油絵があります。この絵はとても有名で、なぜ、「ハエ」なのかといいますと、描かれている聖母の左足にかけられている朱色のマントの、ちょうど膝のあたりに、1匹の黒いハエがとまっているからなのです。この1点の黒い点が、この絵に独特の遠近法を与えているという見方もあるようです。いずれにしても、おもしろい名の由来です。この絵を描いた画家については諸説あるようですが、ジェラルド・デビッド(Gerard David、1460-1523)か、ハンス・メリング(Hans Memling、1423/1443-1494) とのことです。ともに、フランドル画家です。この絵について、スペイン国営放送が提供する動画がありますので、ご興味があれば、どうぞ!

www.rtve.es

サン・ロレンソ教会(Igresia de San Lorenzo)

 コレヒータのほかに、サン・ロレンソ教会(Igresia de San Lorenzo)があります。レンガ造りのロマネスク様式の建造物で、つくられた当時の状態がとてもよい状態で保存されているとか。壁に施されたアーチ型の装飾や、門の上部に施されたギザギザの尖がった歯型の装飾は、カスティーリャ・イ・レオン地方のムデハル様式の典型といえるものなのだそうです。祭壇画は、ゴシック様式で、フェルナンド・ガジェーゴ(Fernando Gallego、1440-1507)の作とされています。

近くの見どころ、サン・セブリアン・デ・マソーテ(San Cebrián de Mazote)

 トロの近くにあって、是非、訪れてみたい場所として、サン・セブリアン・デ・マソーテ(San Cebrián de Mazote)という小さな村があります。トロの北東30㎞、県としては、トロのあるサモーラ県の隣のバリャドリッド県にあります。トロから直通バスが出ていて、40分ほどです。

 この村にある教会は、十字の形をしていて、メインの廊下は馬蹄(ばてい)形のアーチによって、3つに分けられています。各部に施された模様にはモサラベ様式の典型を認めることができます。モサラベ様式とは、8世紀以降イスラム教徒の支配下でアラブ化したスペインのキリスト教徒により生み出された建築様式です。一方で、柱や壁の装飾には、西ゴート族由来の建築様式の名残が認められるといいます。

 街のホームページ、観光案内のページがありますので、ご興味があれば、どうぞ!

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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