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【トレド】グレコのトレド全景と同じ景色を見に行こう!

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トレドの景観

トレドの景観(Vista de Toledo)

 今日は、気ままに、カスティーリャ・ラ・マンチャ州のトレド(Toledo)にやってきました。真ん中のマドリッドから見ますと、南西(左斜め下)に位置します。マドリッドからですと、列車、バスともに、1時間ほどです。

 トレドは諸文化の交差点。8世紀初めから11世紀後半までイスラム勢力が支配し、その後キリスト教勢力が優勢になった後も15世紀末に追放されるまで、イスラム教徒やユダヤ人の居住が許されていたため、イスラム文化ユダヤ文化、キリスト教文化がこの街で融合しています。細い路地が入り組んだ街中を歩くと、至る所で、それぞれの文化の横顔を垣間見ることができます。
 見どころは、カテドラル(Catedoral)。セビーリャ(Sevilla)、ブルゴス(Burgos)のカテドラルととも、スペイン3大カテドラルの1つに数えられています。その壮大さには圧倒されます。
 トレドといえば、ギリシアクレタ島出身の画家、ご存じ、エル・グレコ(El Greco、1541-1614)。これは「ギリシア人」の意味。ギリシア語での本名は、ドメニコ・テオトコプロス(Domenikos Theotokopoulos)。彼の作品には、街のいろいろな場所で出合うことができます。ここでは、わたしが訪れた中で、勝手にベスト3を発表させていただきます。

  1. サンタ・クルス美術館(Museo de Santa Cruz)
  2. エル・グレコの家と美術館(Casa-Museo de Greco)
  3. サント・トメ教会(Igresia de Santo Tomé)

 サンタ・クルス美術館(Museo de Santa Cruz)では、20点ほどのグレコの絵や、宗教画を多く描いたリベラ(José de Ribera, 1591-1652)の絵を見ることができます。こじんまりとした雰囲気がとても気に入りました。
 エル・グレコの家と美術館(Casa-Museo de Greco)では、傑作、「トレドの景観と地図(Vista y Mapa de Toledo)」が見られます。街の南を側を流れるタホ川(Rio Tajo)の対岸丘の上、現在パラドールがある辺りから眺めたトレド全景図です。
 サント・トメ教会(Igresia de Santo Tomé)では、これまた傑作、「オルガス伯爵の埋葬(Entierro del Conde de Orgaz)」が見られます。聖アウグスティヌスと聖ステファヌスが天から地上に降りてきて、故伯爵を埋葬している場面を描いた絵です。とても大きな絵です。
 さて、トレドであともう1つお薦めなのが、エル・グレコの家と美術館(Casa-Museo de Greco)にある、「トレドの景観と地図(Vista y Mapa de Toledo)」と同じ景色を見に行くこと。何番のバスかは忘れてしまいましたが、パラドール行き方面のバスに乗り、タホ川対岸の丘の上の辺りにあるバス停で下ろしてもらいました。帰りのバスがあるか心配になり、そのことを運転手さんに聞くと、この路線は自分しか運転しない、また戻ってくるから20時45分にここにいろ、乗せていってやるから心配するなと言ってくれました。当たり前と言えば当たり前ですが、スペインであることもあったのか、その言葉に心が温まりました。そこからの景色は、まさに、グレコの「トレドの景観と地図(Vista y Mapa de Toledo)」そのまま。時の流れを感じて、しみじみした気持ちになってしまいました。バスを待つこと、1時間くらいだったでしょうか。そろそろあたりも暗くなり始めた頃、たしかに20時45分、さっきの運転手さんのバスが来て、無事に街中に帰ることができました。よかった。
 市のホームページがありますので、ご興味ががあれば、どうぞ!

www.turismocastillalamancha.es

 最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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