今日は、気ままに、バレンシア州のカステジョン県の県都、カステジョン・デ・ラ・プラーナ(Castellón de la Plana)にある、公共の中央図書館(Biblioteca Pública del Estado en Castellón)にやってきました。カステジョン県は、オレンジの栽培、セラミック産業が盛んで、タイルに関しては、スペインの大半の業者がカステジョン県に集中しているとか。中央図書館のある県都、カステジョン・デ・ラ・プラーナは、州都であるバレンシアの北約70キロに位置する地中海沿岸の都市で、年間の晴天日が300日を超えるのだそうです。
さて、こような街にある図書館は、どんな図書館なのでしょうか。主な統計値を書きます。
- 【主な統計値(2019年)】
建物内図書館利用エリア:1,596㎡
入館者数:141,589人
登録者数:32,620人
所蔵資料総数:200,938件
貸出総件数:72,424件
(出典:スペイン文化・スポーツ省のページ)
この図書館の設立は、1848年。初めは、他の多くの公共の中央図書館と同じように、カプチン会派の修道院などから譲り受けた資料を保管することが役目でした。1850年、図書館は中等教育施設へ移され、1960年、県と市の図書館の統合を経て、1964年、文化会館の中に入ったそうです。1987年、現在の位置に移り、今日に至っています。
カステジョンの中央図書館は、読書会活動がとても盛んで、4つの読書会活動があるそうです。
1つ目は、赤ちゃん用の読書会(ベベテカ、Bebeteca)。まだ字を読むことのできない赤ちゃんに対して、お父さん、お母さんが、本に親しませてあげる活動のようです。音やおもちゃ、織物などをうまく使って、赤ちゃんの視覚、聴覚、触覚に直接刺激を与えられるよう、いろいろ工夫しているとのことです。
2つ目は、7歳から9歳の児童を対象とした読書会です。月に1度、図書館から課題図書が与えられ、その本を読んだ後、課題に取り組むのだそうです。読書トレーナーもつくとか。けっこうハードですね。
3つ目は、大人用の読書会。同じタイトルの本を家で読んできて、1ヶ月に1度集まり、その本について議論するそうです。ただ、往々にして、話は広がり、その本のテーマに沿ったメンバーの体験談に逸れていくのだとか。楽しそうですね。読書会の盛り上がりには、コーディネーターの手腕が不可欠。そのあたりは、メンバーで役回りを決め、うまく進行していると書かれています。
最後は、文字や本になかなか親しめない利用者を対象とした読書会。内容、文字の大きさなど、比較的読みやすい本をピックアップし、専門トレーナーの指導のもと、本を読む練習に励んでいるそうです。時に、理解を助けるために、関連するウェブサイトなども活用することもあるとか。
以下、図書館のホームページです。ご興味があれば、どうぞ!
最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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